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2011年8月23日 (火)

私立中高一貫校の文化部の活躍にもっと注目してみよう![6年間の継続性・一貫性はココでも生かされる]

私立中高一貫校の多くでは、運動部、文化部ともにクラブ活動が盛んだ。なかでも文化部は、ほとんどの私学でレベルの高い活動が行われている。

運動部の場合には、高校から優秀な選手を集めて全国大会での活躍を狙うというスタンスの学校もあるだけに、何より学習や進学に力を入れている私立中高一貫校が、スポーツで同じレベルで競い合うことは並大抵のことではない。

しかし、文化部の場合には、中高一貫校ならではともいえる、高校生と一緒の活動や練習が、各私学のレベルをアップするのに大きな効果を発揮している。

私立中高一貫校が活躍している具体的な種目としては、吹奏楽、マーチングバンド、合唱、放送、写真、美術、化学、生物、技術工作、鉄道研究、クイズ、落語、パソコン、ラジオ、漫画、ディベート、かるた、茶道、華道、筝曲、日本舞踊、書道、落語研究など、挙げていけばきりがない。

身体能力や体格などの素質が大きく左右する運動と違い、練習の工夫や集中力、コミュニケーションの力などを生かして、短い活動時間や限られた活動空間(練習場所)であっても、高い目標に向けて、技術や表現、研究のレベルアップが可能になるのが、私立中高一貫校の文化部の特徴だ。

そして、多くの文化部では、運動部と同じかそれ以上に、仲間との協力、協調、連帯などが大切にされている。その意味でも、中学生時代から、長ければ約5年半も一緒に活動できる各種目で、私立中高一貫校が高いレベルで活躍を見せていることはうなずける。

そして、そうした協力、協調、連帯や、上手な役割分担が求められる文化部の各種目では、将来、社会に出たときに必要とされるチカラを、中高時代から少しずつ育てていけるような、貴重な経験をすることができる。ひとつの目標に向けて技術を高めたり、表現や作品を練り上げたり、研究を深めたりする過程で、自分を主張したり、逆に抑えたりしながら、全体のバランスを見つつ、チームとしての成果を高めていく、自己コントロールの能力も培われる。

もともと、教科学習だけではなく、芸術・音楽などの情操教育や、日本文化を身につけることなども大切にしてきた多くの私立中高一貫校で、こうした文化部の活動が盛んになるのは当然だろう。

そして私学の文化部では、それぞれの活動を通して、興味や関心、知識や経験を深めたことが、結果的に将来の進路選択につながることも多いという。とくに理科系や人文系、研究系のクラブでは、その傾向が強いようだ。もともと好きで活動を続けてきて、それが全国の中高生のなかでも高いレベルで成果を発揮できたことが、各自の自信やモチベーションのアップにつながることが、その理由のひとつだろう。

また、私立中高一貫校では、中学時代には運動部で体力づくりやエネルギーの燃焼・発散に打ち込んできた生徒が、高校では一転して、音楽系や表現系、研究系などの文化部に入部し、6年間で二つ以上のクラブ(種目)に取り組む経験をするケースも少なくない。

人間的な幅の広さや、趣味・教養の豊かさを培う意味でも、そうした経験は貴重なものだろう。

これからより国際化が進む21世紀の社会で生きていく次世代の若者が、スポーツにも芸術・音楽にも幅の広い経験をして、世界の同世代の仲間たちと豊かな文化交流や会話ができる下地をつくることには、大きな価値がある。

意外に感じる保護者も多いかもしれないが、私立中高一貫校の多くでは、運動部の活躍が目立つ学校であっても、それ以上に同じ学校の文化部がハイレベルの成果をあげているケースが多い。とくに異性の目を気にせず、好きなことに熱中できる男子校、女子校では、そうしたクラブが多い。

運動部に限らず文化部でも、中高の6年間、思い切り打ち込めて、なおかつ自分自身の居心地の好い居場所として、あるいは学校生活の軸として、心の支えにできるクラブがきっと誰にでもある。

そう考えて、わが子が私立中高一貫校に進学したときには、それぞれ好きなクラブに入部して、その種目に打ち込む姿を、余裕をもって見守り、落ち着いてサポートしてあげていただきたい。

それぞれの居場所と役割を見つけ、仲間と一緒の活動のなかで、各自にあったのペースをつかみ、同時にその両立をめざして努力することができたならば、6年後の大学受験(進学)も、きっと上手くいくに違いない。

【初出:NettyLandかわら版2011年8月特別号】
(北 一成)

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▲私立中高一貫校のクラブ、とくに大所帯の文化部では、仲間や先輩・後輩とのコミュニケーションが何より大事。
そういうチカラを育てられることもクラブ活動の魅力だ
(写真は聖光学院)。

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