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2008年8月27日 (水)

入試問題から学校を探る 理科の問題にみる宝仙理数インターの教育理念

理数インターという名称は「理数的な素養を重視し、21世紀のグローバルスタンダードとなる教育を提供する」という、同校の教育方針に由来する。

PISAをはじめ、様々な調査報告において、日本の子どもたちの理数科目の学力の低下に懸念が表されているが、ここに正面から向き合い、もっとも大切な力として育て上げようという壮大なる挑戦だ。

では、理数的な素養とは何だろうか。もちろんそれは数学や理科の得意な子を育てますという単純なことではない。物事を論理的に考え、本質を見抜いていく力を養うことであり、自分の持てる知識を駆使し、自分自身の頭で粘り強く試行錯誤を重ねていくことで問題を解決していくという科学的で高度な思考力を養成しようということだ。

P12 そんな視点で同校のすべての入試問題を眺めてみて、目に止まったのが別掲の問題だ。これは第3回午前入試のものだが、まず地球の誕生に関しての文章から始まる。この素材からして、「あぁ、そうなんだ」「この文章の前後がもっと読んでみたい」といった知的好奇心が刺激された受験生は多かったのではないだろうか。教え手としては生徒にいかに興味を持たせるか、ということも大きな命題のひとつであり、そういう意味では素材選びも大きな位置を占めるものだ。ここで大事なことは、初めて出会う入試問題にも、こうした配慮がなされているということであり、それはとりもなおさず授業でも実践されている証にほかならないだろうということだ

設問に目を移すと、問1から問3までは分類上はいわゆる知識問題であるが、仮にまったく知識を持ち合わせていなかったとしても文章から推測し、自分の頭で考えだすことも可能であり、ここにこそ同校の教育方針が見え隠れする。例えば問3は、「ゲンブ岩とはこういう色で、こんな性質を持っているもの」という物事や事象とその意味といった一対一対応の知識として持っているだけでも、もちろん対応できるのだが、選択肢を読むと様々に考えを広げていくことも可能なつくりとなっているのだ。「ゲンブ岩→火山岩→溶岩が急に冷やされたもの→そうすると、つぶは荒い?細かい?⇔大きなつぶは結晶?⇔結晶を作るには時間がかかる⇔食塩の結晶を作る時はどうだった?」等々、知識や経験を縦横無尽に結びつけたり、活用していくことで課題を解決していくことは充分可能であり、こうした力を養っていくことが高度な思考力を育てていくであろうことは疑うべくもない。



【初出:NettyLandかわら版2008年8月号】
(藤崎 正彦)

高校生の夏の祭典 バスケットでは京北、世田谷学園、東京成徳大などがインターハイ出場

今年の夏は、8月8日から24日まで、北京で第29回の夏季オリンピックが開催される。ぎりぎりまで自らの技術と体力を鍛えぬいた世界各国のトップアスリートが、酷暑のなかでも全力を発揮し、見ごたえのある成果を見せてくれることだろう。そこには、4年に一度のスポーツの祭典ならではの“熱いドラマ”が生まれる。

そんな真夏のスポーツの祭典とほぼ時期を同じくして、7月~8月にかけては、国内でも高校生や中学生による“熱い闘い”が繰り広げられる。

7月28日(月)~8月20日(水)にかけては、平成20年度の「全国高校総合体育大会(インターハイ)」が、今年は埼玉で開催される。各競技で各地(ブロック)の代表校・代表選手として選ばれた高校生が一堂に集い、技術と体力、チーム力を競い合う

たとえばサッカーでは、前号で経過をお伝えした東京都予選の結果、6月22日の決勝戦を制して優勝した国学院大学久我山と、準優勝の国士舘の2校が東京から代表校として出場する。

同じ6月末に東京都予選の決勝リーグが行われたバスケットボールでは、下の表のようにベスト8が決まり、私立中高一貫校としては、男子の京北と世田谷学園が、女子の東京成徳大学、明星学園、実践学園が東京都代表校としてインターハイ出場を決めた。

同じバスケットの首都圏の代表校を見ると、神奈川からは男子の桐光学園が、千葉からは女子の昭和学院、千葉国際が、埼玉からは女子の埼玉栄が、各県の代表校として出場。他にも、京都からは男子の洛南、兵庫からは男子の関西学院、奈良からは男子の東大寺学園が代表校として出場する。

こうした高いレベルの“全国決戦”に、中高一貫の著名な私立進学校も名を連ねていることに注目したい。東京の国学院大学久我山や世田谷学園、神奈川の桐光学園、京都の洛南などは、野球も含めた数々のスポーツで、全国レベルの活躍を見せてきた、“文武両道”の進学校といえるだろう。

確かに、こういった全国レベルのチームの中心として活躍するレギュラーメンバーには、高校からスポーツ推薦などで入学してきた選手が多い。しかし、なかには中学から6年間、がんばり続けてチームの要となっている選手も決して少なくない。

そして、こういう高い目標を持ってスポーツに励む仲間が同じ学校に在籍することが、難関大学への進学に向けて努力する生徒にも、良い意味での刺激や励みになるという。



【初出:NettyLandかわら版2008年8月号】
(北 一成)

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Basket016月21日に駒沢体育館で行われた決勝リーグでの京北vs東海大菅生と、





Basuket025~8位順位決定戦での早稲田高等学院vs都立・駒場の一戦。インターハイ出場をかけての熱戦は、いずれ劣らぬハイレベルの戦いだった。







バスケットボール2008全国高校総体(インターハイ)東京都予選 最終結果 ベスト8Best8

※上位3校がインターハイ出場

2008年8月13日 (水)

募集活動の新たな試み 2008市川・松戸 女子中学校見学バスツアー

中学受験を考えている子ども達や保護者にとって、学校選択はとても重要です。そんな学校選びをサポートする1つの機会が学校説明会です。

今回は中学入試が盛り上がってきている千葉エリアの女子校『国府台女子学院』『聖徳大学附属中学校』『和洋国府台女子中学校』の3校合同学校説明会を紹介しましょう。

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2009年の入試を見据えた学校説明会が多く実施されている中で、この3校合同学校説明会は異彩を放っています。

この合同説明会は4年前の開始から参加者が増加の一途を辿っています。

それはこの3校が隣接していること、学校同士の結びつきが強いこと、3校全ての学校が「女子校」であること、そして何より「ツアー」であることが他の合同説明会と一線を画していることにあります。

今や千葉では女子校はこの3校のみとなっており、女子校を志願している子ども達や保護者にとっては、学校を選択するにあたり絶好の機会なのです。

学校見学バスツアーの流れ

国府台女子学院に集合するところからバスツアーは始まります。学校間の移動は全てバスで行われ、バスは和洋国府台女子中学校の専用バスであることも面白く、このあたりにも学校間の結びつきの強さが伺えます。バスに乗っている時間は少ないながらも、ちょっとしたバス旅行に出かけているような錯覚さえ覚えてしまいます。なぜなら、バスの中では次に立ち寄る学校の先生方が、さながらバスガイドのように地理や学校の説明をしてくれるからです。またその案内が非常に上手いので驚いてしまいます。2番目の訪問校である聖徳大学附属中学校では、実際に生徒が摂っている給食を頂くので食堂の雰囲気や食事の内容も見ることができるのが素晴らしい。昼食後、バスに乗り和洋国府台女子中学校へ向かい、同様に説明・見学が実施され14:30頃に解散となります。

バスツアー終了後、和洋国府台女子中学校から駅までのバスも用意され、帰りの交通についても気にする必要がありません。

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個々の学校の特色ある説明

各校ではそれぞれ特色ある説明が行われていました。

国府台女子学院では、校風から伺える厳かな雰囲気の中で説明が始まり、平田史郎学院長先生自ら学校の説明を繰り広げられていました。女子校であることの有為性や中高一貫教育について、また子どもと学校の相性についてなど、学校選びに欠かせないポイントを突いたもので、参加者の方々も熱心に耳を傾けて話を聴いていたようです。授業の様子を見ても、子ども達が和気藹々としており、普段から活発な授業が行われている様子が伺えます。

聖徳大学附属中学校では、川並芳純校長の挨拶の後、全国でも上位の吹奏楽部による演奏と合唱を披露するなど、華やかなスタートとなりました。また、生徒による案内や食事の配膳など、実際に通う生徒と触れ合うことも多く、一部の参加者の方は生徒に直接学校のことについて聴いている風景も見られました。パワーポイントを使用した説明もテンポ良く、参加者の印象に残ったことでしょう。

和洋国府台女子中学校では、高橋邦昌校長により、女子教育や防犯対策、女性の役割についてなど、女子校ならではの女性にまつわる話が多く展開されました。学校の雰囲気もアットホームで、授業見学では「アジの解剖」をしている理科の実験風景や、ミシンで洋裁をしている風景も見ることができました。体験・発見を通して学ぶという学校のテーマがよく感じ取れるものでした。

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「新たな募集活動」への反応

参加者は200名を超え、定員の上限に達したほどの見学バスツアー。夫婦で参加している方も多く見られました。募集当日に応募締切となってしまうほどの人気で、千葉エリアの受験が盛り上がっていることも納得できます。また企画内容も「ツアー」という色が強く、通常の合同説明会よりも新鮮味溢れ、参加者は充実した時間を過ごすことができたのではないでしょうか。

全ての説明会場で感じ取れたことでありますが、参加者が笑顔であるということが最も印象に残っています。学校説明会というと堅苦しいイメージがあり、難しい顔をしている参加者が多いように思いますが、この見学バスツアーではそのような参加者の顔を見ることはなく、むしろ笑顔で終始執り行われていました。明らかに競合する環境の3校であるにも関わらず、競合するのではなく協調することによって参加者が増し、そして比較されることでお互いの個性が更に色濃くなり、その独自性が参加者に伝わり、結果としてこのような協調活動が3校全てのPRにつながっていたのでしょう。全国的に見ると、ここまで協調した合同説明会はまだ少ないが、こうした取り組みは今後ますます増えていくことを期待するとともに、受験生や保護者にとっても有益な機会になると思います。

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